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鶏卵のQ熱汚染を否定 畜安研で安全性確認

2005.01.25発行
 (社)日本養鶏協会(梅原宏保会長)は、PCR法でQ熱菌(コクシエラ菌)の遺伝子が分離された一部の鶏卵について、念のために(財)畜産生物科学安全研究所(石井達郎理事長)の協力を得て、Q熱菌の確認検査を実施し、生菌は分離できなかった――と一月六日に発表した。
 これは、PCR法で検出されたQ熱菌の遺伝子が、鶏卵中のQ熱の生菌によるものか否かや、仮に生菌が存在していたと仮定した時に、マウスに感染するかどうかを調べる目的で検査したもので、Q熱の生菌は存在しなかったというもの。
 鶏卵とQ熱との問題に関しては、平成14年末ごろから、民間の人獣共通感染予防医学研究所(人獣研)とその関係者が、鶏卵がQ熱に汚染されているとし、週刊誌などのマスコミに情報を提供して、消費者に不安感を与えた。
 これに対し鶏卵業界では、日本養鶏協会を中心に結束し、(1)鶏卵を食べて人がQ熱に感染した例がないこと(2)鶏もQ熱に汚染されている例はほとんどなく、仮にQ熱に感染した鶏が産んだ卵であっても、Q熱が卵に移行することはない――などのデータ(文献)が、海外で発表されていることを示してきた。
 さらに科学的データに基づいて反論するために、公的な研究機関である畜産生物科学安全研究所に調査・研究を委託し、その結果を発表して鶏卵の安全性を訴えてきた。
 15年には、鶏血清による全国調査を2回にわたって実施し、すべて陰性(マイナス)であったことを明らかにしているが、今回の報告でも、鶏卵のQ熱汚染を否定したことになる。
 鶏卵とQ熱との関係については、人獣研関係者以外の報告は、いずれも鶏卵の安全性を裏付けている。
 例えば、15年10月に青森市で開かれた日本獣医学会・公衆衛生分科会での学会発表では、検査した鶏血清、食用生卵および卵製品からコクシエラ菌は検出されず、すべて陰性(マイナス)で「食卵および卵製品については、コクシエラ菌の汚染は極めて低いと推察される」としている。
 さらに厚生労働省・監視安全課が16年7月30日に、国立感染症研究所や東京都健康安全研究センターなどで実施した「Q熱コクシエラの鶏卵からの検出に関する研究」を発表したが、この中で開発した検出法に基づく215個の市販卵の検査では、コクシエラ菌は検出されなかった――としている。



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