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冷水循環システムを開発 来春の発売を予定 ヨシダエルシス
2004.08.25発行
ヨシダエルシス(株)(吉田擴社長―本社・和歌山県御坊市)は、猛暑対策の一環として、鶏が常に冷たい水を飲めるように、ニップルドリンカーの水を冷却しながら循環させる「ヨシダ式冷水循環システム」(特許出願済み)を開発した(発売は来春を予定)。 同システムは、鶏を熱射病から防ぎ、激減する飼料摂取量を改善して、産卵率を維持することを目的に、3年ほど前から埼玉県下の養鶏場で実験に着手した。昨年からは、青山学院大学理工学部の岡田熱力学研究室の協力を得て研究を重ね、このほどシステムが完成したもの。 暑熱対策としては、「ウォーターパッド付き縦抜き換気方式」や「細霧気化冷却方式」などがあり、いずれの方式も鶏舎内の温度を下げるもので、外気に比べて舎内温度を1〜5度Cほど下げる効果がある。ただし、外気温が38度C以上に上昇すると、水温も外気温に近い温度になって飼料摂取量が激減し、産卵性が低下するなど、経営に悪影響を及ぼす。 このため同社が開発した「ヨシダ式冷水循環システム」は、(1)38度C以上の猛暑になっても、常に20度C前後の飲み水を供給できるため、鶏を熱射病から防ぎ、産卵性を維持できる(2)鶏が飲んだ分だけ水を補給する循環方式のため、排水の煩わしさや、水を無駄にすることがなく経済的である――などの特長がある。
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