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鳥インフルエンザが発生 オランダ、米国コネチカット州で

2003.03.15発行
 香港や米国で断続的に鳥インフルエンザの発生が伝えられてきたが、今年に入って、本紙前号既報の通り、香港の新型トリインフルエンザA型(H5N1)に2人が感染し、うち1人が死亡したとの報告は、養鶏関係に悪影響が出るのではないかと心配させた。
 その後の報告では、香港・衛生省などがインフルエンザ様症状を示す患者や、昨年末から今年2月にかけて中国広東省で異型肺炎が流行したことから、同じような症状を示す患者のサーベイランスを強化したが、異常なインフルエンザの活動性の増加は認められていないとしている。
 また、中国の衛生部は、WHO(世界保健機関)に対し、広東省での異型肺炎流行は終息し、広東省での流行と、香港でのH5N1患者との関連を示す証拠はないと報告したとのことで、どのような経路で新型トリインフルエンザA型が人に感染したかは、はっきりわからないままになりそうである。
 しかし鳥インフルエンザの脅威は、世界的に続いており、オランダで30年ぶりに発生が確認されたほか、昨年の発生が終息し、輸入停止も全面的に解除されていた米国のコネチカット州でも発生が報告された。
 農林水産省によると、3月3日にオランダ家畜衛生当局から、同国のドイツ国境近くのスケルペンツェルにある採卵鶏農場で鳥インフルエンザ(血清亜型H7)が発生した旨の通知を受け、同病のわが国への侵入防止に万全を期すため、同日付でオランダ産家きん肉や生きた家きんなどの輸入を一時停止した。
 3月6日には、在日米国大使館から、コネチカット州の一養鶏場で鳥インフルエンザ(血清亜型H7)が発生した旨の通知があった。この発生については、現時点でウイルスの病原性が確定しておらず、家きんペストの可能性があることから、6日付で家畜衛生条件に基づき、米国産家きん肉などの輸入を停止した。
 この輸入一時停止措置は、オランダの場合、同病の清浄性が確認されるまで継続されるが、これまでの例では、同国の防疫措置の解除後九十日間、同病の発生が認められず、清浄性が確認された段階で解除となる。
 米国コネチカット州については、ウイルスが低病原性であり、発生地域で適切な防疫措置が講じられたことが確認されるた場合には、家畜衛生条件に基づき、輸入停止措置をコネチカット州に限定して適用することになる。



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