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畜産環境セミナー開く ピービオーのSE抑止能を確認

2002.04.05発行
 東富士農産(株)(石田九市社長―本社・静岡県御殿場市川島田1479―1)は、豊橋飼料(株)と(株)ゼンケイの協賛を得て3月14日、東京・五反田の「ゆうぽーと」で第4回畜産環境セミナーを開いた。
 同セミナーは、同社がかねてから東京大学と共同研究を重ねてきた乳酸発酵混合飼料『ピービオー』によるサルモネラ抑止能試験結果の最終報告を兼ねて開いたもので、業界関係者ら約120人が出席して、伊藤喜久治・東京大学大学院農学生命科学研究科獣医公衆衛生教室助教授の「ピービオー摂取による腸内環境とサルモネラ排除能について」、中井裕・東北大学大学院農学研究科助教授の「コンポスト(堆肥)の微生物叢について、ピービオーの有効性」と題する講演を熱心に聴講した。
 伊藤氏は、ストレスが腸内細菌叢に及ぼす影響や、腸内フローラのコントロール要因、ノーマルフローラの下では外来菌を排除する仕組みなどを詳細に説明し、ピービオーが腸内細菌叢を整えSEなどの外来病原菌を阻止する働きがあることについての各種実験データを示した。
 中井氏は、コンポスト化過程の微生物叢やコンポスト化処理に関与する微生物を紹介した後、ピービオー2を用いたコンポスト実験結果については、発酵の立ち上がりや温度上昇が速く、アンモニアの硝化よりも同化機能が高いことなどから、畜糞の発酵に非常に有用な資材であるとした。



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