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波卵問題解消した直段集卵機

2002.03.15発行
 東洋システム(株)(安田勝彦社長―本社・岐阜県各務原市金属団地97―4)は、直立ケージ集卵機で避けられなかった破卵問題の解消を目指し、約3年前からドイツ・サルメット社と新機構による集卵機の開発に取り組んできたが、2月にデモ機によるフィールドテストを完了したことから、本年6月から納入を開始すると発表した。
 直立ケージ集卵機は、例えば6段集卵機の場合、6段の集卵ベルトから上下関係で同じ位置に卵が出てくるため、これらの卵のぶつかりをコントロールしなければならないむつかしさがあったが、新集卵機(エスカレータ)ではコントロール機構に動きが少なく、シンプルで、しかも卵にやさしいトランスファーコンベアを開発した。
 フィールドテストは、強換後690日齢のジュリア鶏が収容されている鶏舎で行なわれていたが、集卵機による破卵はゼロに近く、同社では現仕様集卵機対比全週齢平均で約2%の改善効果があるとみている。
 新エスカレータは、軟卵除去率もほぼ100%になり(従来は約90%)、乗り移りタイミング調整のメンテナンスも単純で、やりやすくできるように改善されている。さらに時間当たり集卵能力も50%アップし、多様な集卵パターンにより対応しやすくなっているとしている。
 同社ではサルメット社との共同開発、設計を今後も一段と強化して、日本の生産者の厳しい要求に応えていきたいとしている。



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