H5N8亜型HPAIは12県・31事例(12月23日時点)

11月5日に香川県で今シーズン初めて発生したH5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)は12月23日時点で12県・31事例(被害羽数は採卵鶏約221万羽、育雛鶏約64.5万羽、採卵種鶏約2.8万羽、肉用鶏約54.9万羽、肉用種鶏約5.5万羽で、累計は約348.7万羽)に拡大した。

発生県では自衛隊の出動などを要請して懸命な防疫対応を行ない、21日時点で国内31例目(香川県三豊市の肉用鶏農場)以外の防疫措置を完了した。ただ、北海道から鹿児島までの各県で野鳥の感染が確認されており、全国的なリスクはまだ解消されていない。今後も各農場で侵入防止対策を徹底する必要がある。

13例まで拡大した香川県では、12例までの防疫措置を12月20日に完了(2例目の東かがわ市は12月4日に移動制限解除)。2番目に多い8例の宮崎県も同20日に防疫措置(うち5例は24日に移動制限解除)を完了した。

各1例の発生となった福岡県は11月28日(12月20日に移動制限解除)、兵庫県は12月3日、奈良県と大分県は同11日、和歌山県は同13日、滋賀県は同14日、広島県と岡山県は同17日、高知県は同19日、徳島県は同21日に防疫措置を完了した。