鶏肉相場も軟調に 在庫量は前年比3割増

鶏肉相場(日経東京・正肉加重)は、豚肉の値下がりや、今冬の鍋物需要が不調だったことなどから需給も緩み、4月のもも肉は607円(前年比50円安、前月比29円安)、むね肉は295円(前年比30円安、前月比10円安)で、もも・むね合計も902円(前年比81円安、前月比39円安)となった。

(独)農畜産業振興機構が4月24日にまとめた鶏肉需給予測によると、国内の鶏肉生産量は4月が6.7%増の13万5100トン、5月が4.0%増の13万7700トン。輸入量は4月が11.9%減の4万2900トン、5月が4.5%増の4万8200トンと予測。

出回り量の推計は、4月が0.3%増の17万5800トン、5月が0.7%増の17万3300トン。ただ、期末在庫は4月が31.6%増の17万8700トン、5月が34.4%増の19万1400トンと前年実績を大幅に上回る見通し。このため、相場は横ばい、または弱含みに推移するとみられている。

相場は横ばい、または弱含みに推移するとみられる。