鶏肉と調製品の減少続く 10月輸入

卵関係は卵黄粉除き減少

財務省は2020年10月分の輸入・輸出通関実績をまとめた。

《鶏肉関係輸入》鶏肉は前年同月比7.2%減の4万7895トンで、3か月連続の5万トン以下となった。このうちブラジルは7.9%減の3万4752トン。鶏肉調製品は13.9%減の3万9175トンで、中国は10か月連続で前年を下回った。

1~10月の輸入累計は鶏肉が前年同期比4.7%減、鶏肉調製品が9.0%減、七面鳥肉が46.0%減、その他の家きん肉が2.1%減、その他の家きん肉調製品が2.2%増。

《鶏卵関係輸入》卵黄粉が前年同月比11.2%増の183トンとなったが、他の品目は前年同月の数量を下回った。

1~10月の輸入累計は凍結全卵が前年同期比24.4%減、凍結卵黄が7.5%増、全卵粉が6.6%減、卵黄粉が3.2%増、卵白粉が4.2%減、殻付卵が6.3%減、その他の家きん卵が13.9%減、マヨネーズが4.7%増。

10月の輸入卵の殻付換算は8212トン(前年同月比17.5%減)で、1~10月累計では8万8885トン(前年同期比5.3%減)。

10月輸出 鶏肉は60%増の912トン、殻付卵は2.49倍の2011トン

《鶏肉・鶏卵関係輸出》鶏肉は香港やカンボジアなどに前年同月比59.9%増の912トン、鶏肉調製品は香港やマカオ、韓国などに3.24倍増の40トンを輸出した。

殻付卵は香港、シンガポール、マカオ、台湾、グアムに2.49倍増の2011トン。マヨネーズはアジア、欧州、北米、南米などの各国に51.5%増の1295トンを輸出。

1~10月の輸出累計は鶏肉が前年同期比11.2%増、鶏肉調製品が2.31倍増、殻付卵が2.17倍増、マヨネーズが2.9%増。加工卵の輸出累計は卵黄粉(前年実績なし)と卵白粉が増加。凍結全卵、凍結卵黄、凍結卵白、全卵粉が減少した。