鶏卵初市160円 成鶏更新・空舎延長事業の発動なし

1月6日の鶏卵初市相場(M基準)は、東京、大阪とも160円(東京は止市から70円落ち、大阪は同65円落ち。昨年の初市に比べると東京、大阪とも60円高)でスタートした。年末年始に休業する小売店や外食も多かったが、え付け羽数の減少などで、供給・滞貨玉が昨年より少なかったことに加え、年明けからの加工筋のスポット買いもあって、落ち着いた相場となり、16日に東京で10円、17日に大阪も10円上昇した。

日本養鶏協会が実施主体となっている「鶏卵生産者経営安定対策事業」の成鶏更新・空舎延長事業の発動基準である日ごとの標準取引価格は、1月6日に安定基準価格(163円)を下回る158円となった(16日には165円に上昇)。同会では昨年12月の正副会長会議で同事業の発動を協議し、1月6日にも齋藤利明会長が3人の副会長と合議した結果、「この価格は今後上がることはあっても下がることは考えにくい」として発動しないことを決めた。この結果、1月は価格差補てんのみが対象となる。