高性能ラテラル非常開放システム開発 ハイテム

換気、気密性能が高く点検容易

高性能ラテラル非常開放システムの第1号納入事例

㈱ハイテム(安田勝彦社長―本社・岐阜県各務原市テクノプラザ2-10)は、ウインドレス鶏舎に標準装備される非常開放システム(発電機が万一起動しない場合に作動)の性能向上に取り組んでいるが、このほど次の特長を有するシステムを開発(特許申請済み)し、ハイテム設備へのシステム化を始めると発表した。

①従来の電磁石方式の非常開放システムは、いったん作動すると手動による回復が必要で、定期点検にも手間がかかる難点があった。新システムではハイテム設備に標準装備されている常時充電24ボルト電源を使用し、ギアモータによりシステムを開放・回復する。点検作業もシンプルで容易になっている。なお、同じ機能は油圧装置でも可能であるが、オイル交換(埃混入不可)や数週間不作動後の作動の信頼性など、鶏舎環境には必ずしも適さず、高額であることからギアモータによるシステムを開発した。

②特殊形状の部品を使用し、ワイヤーで強制開放する機構を開発した。なお、鶏舎長手方向の動作伝達は、オイルテンパー線を使用し、安定作動を図っている。

③非常開放ドアは横形状(ラテラル)とし、開放時の換気性能を高めている。

④ドアはワイヤーで締めこまれ、従来のラッチ(カンヌキ)方式に比べ気密性が格段に向上している。