除草剤「ハイバーX粒剤」の普及活動強化 丸和バイオケミカル

鶏舎周辺の雑草管理 効果は4~6か月間持続

畜産向けの『ハイバーX粒剤』は20キロ入りの紙袋包装

丸和バイオケミカル㈱(本社・東京都千代田区)は、空き地や駐車場、ソーラーパネルの設置場所など、非農耕地で長年の実績がある除草剤『ハイバーX粒剤』(ブロマシル粒剤、農林水産省登録=第15620号)の畜産向け(畜舎周辺)への普及に力を入れている。

『ハイバーX粒剤』は一年生、多年生を問わず、広葉やイネ科の幅広い雑草に効果を発揮する粒剤タイプの除草剤。

発生している雑草を枯らす液剤タイプ(茎葉散布型)の除草剤は、薬液の調製や散布機械の準備・洗浄などが必要で、雑草を枯らす効果は期待できるが、新たに発生する雑草を抑える力はなく、雑草が生えてくるたびに散布しなければならない。機械による刈り取り作業と同様に、手間と時間がかかっていた。

これに対して粒剤タイプの『ハイバーX粒剤』は、薬液の調製が必要なく、特別な機械がなくても手で簡単に散布できる。また、新たに発生する雑草を抑える効果が高く、除草効果は4~6か月間持続し、雑草管理の作業回数の軽減につながるほか、雑草の発生を長期間抑えるため、鶏舎(畜舎)周辺に散布することで、害虫や害獣の潜伏場所を作りにくくする。

さらに動物とは無関係の光合成阻害剤で、人畜毒性は普通物(毒劇物に該当しないものの通称)に区分され、安全性の高さは多くの試験で確認されている。

『ハイバーX粒剤』を散布すると、土壌表面に分布し、有効成分が降雨や土壌中の水分によって徐々に溶け出して土壌中に浸透。雑草の根から吸収されて徐々に枯れていく。雑草が完全に枯れても有効成分は土壌中にしばらく残るため、新たな雑草の発生を抑える。最終的には二酸化炭素や水など、土壌に無害な物質に変化し、消失する。

散布時期は、雑草の発生前から草丈が膝の高さくらい(50センチメートル前後)までの時期が最も効果的。目安としては3~4月頃(寒冷地では4~5月頃)。これ以外の時期でも使える。効果の持続期間が長く、散布する回数は年1回で済むとのこと。

使用量は一年生雑草と多年生雑草で異なるが、鶏舎(畜舎)周辺の場合、多様な雑草が混在していることがほとんどのため、10アール当たり15キロ(1平方メートル当たり15グラム)を均一に散布する。

ただし、植物に対する活性は全般的に高く、周辺への配慮は必要。農作物や樹木(特に松)などの有用植物の付近、水田や用水路などへの流入が想定される場所、傾斜地や砂質土壌などでは使用できない。

同社では「雑草管理の回数を大幅に削減できるし、雑草による電気柵の漏電への対策にも最適。畜産分野での知名度はまだ低いが、一度使っていただいた畜産農家のリピーター率は高く、年々使用は増加している。『ハイバーX粒剤』で鶏舎(畜舎)周辺の衛生環境の向上に貢献していきたい」としている。

問い合わせは同社(電03-5962-9731)へ。