落ち込み大きいむね肉相場 4月は前月並みを期待?

3月の鶏肉相場(日経・東京正肉加重)は、もも肉は前月比24円安の627円(前年同月比9円安)、むね肉は同17円安の238円(同66円安)、もも・むね合計は同41円安の865円(同75円安)となり、前年同月比ではむね肉の落ち込みが依然、大きい。輸入鶏肉を使用したサラダチキンの増加などで国産むね肉の需給が緩み、相場が下がっているものとみられる。

平成30(2018)年度(30年4月~31年3月)平均では、もも肉は前年度比33円安の588円、むね肉は同52円安の269円、もも・むね合計は同85円安の857円だった。これは2年前の平成28(2016)年度のもも・むね合計890円と比較しても33円安い。

(独)農畜産業振興機構が4月1日にまとめた4月の鶏肉需給予測によると、生産量は前年同月比0.1%減の13万2500㌧、輸入量は同15.3%減の4万2000㌧、出回り量は同0.9%減の18万6300㌧で、期末在庫は同22.1%減の13万3000㌧の見込み。牛肉、豚肉の出回り量も4月は減少見込みとなっており、鶏肉相場も3月並みの水準は維持することが期待される。