米ヘニングセン株を譲渡 キユーピーがマイケルフーズへ

キユーピー㈱(本社・東京都渋谷区)は、米国の連結子会社「KIFUKI」が所有するヘニングセンフーズ(資本金193万㌦)の全株式を、ポストホールディングス傘下で米国の鶏卵加工メーカー最大手のマイケルフーズ(2019年末の採卵鶏飼養羽数は全米6位の1330万羽)に7月1日付で譲渡した。

キユーピーは2019年1月に発表した「2019-2021年度キユーピーグループ中期経営計画」に基づき、海外展開については中国・東南アジア市場を中心とした展開を掲げるとともに、タマゴ事業では最適な事業体制の構築に向けて拠点集約による生産合理化を推進していることから、総合的に勘案した結果、ヘニングセンフーズの持続的成長を支援できる第三者への譲渡が最善と判断し、株式譲渡の検討を進めてきたもの。マイケルフーズとは4月27日付で株式譲渡契約を締結していた。

ヘニングセンフーズは1889年に設立。キユーピーは1971年に取引を開始し、約20年間にわたりヘニングセンフーズの鶏卵加工品や割卵機などの輸入販売を行なってきた。90年から93年にかけてキユーピーがKIFUKIを通じて全株式を取得したことで、ヘニングセンフーズはキユーピーの完全子会社となり、約30年間にわたり米国を中心とした海外での鶏卵加工品の販売や、キユーピー向けの原料供給に注力してきた。

キユーピーはヘニングセンフーズについて「当社とは約40年もの取引があり、今後もさらなる関係強化を図っていく。なお、現在製造している当社向けの商品は、当面の間、継続してヘニングセンフーズが製造する」としている。