秋冬新商品10品を発表 提案力など高める ケンコーマヨネーズ

チキンのチーズマヨソース焼き㊤と、えびたまごのクロワッサンサンド㊦

ケンコーマヨネーズ㈱(炭井孝志社長―東京本社・東京都杉並区高井戸東3-8-13)は7月4日、東京本社クッキングラボで2018年秋冬新商品の発表会を開いた。

あいさつした島本国一常務執行役員商品開発部門長は、同社の業績について「中期経営計画『KENKO Five Code 2015-2017』の最終年度を迎えた2018年3月期の売上高は前期比2.7%増の727億5900万円、経常利益は3.3%増の41億4900万円で増収増益となった。お客様の分野を業態別に細かく分けて、当社独自の販売活動と提案を行なったことでサラダ類、タマゴ類、マヨネーズ・ドレッシング類のいずれの商材でも売上高を伸ばすことができた。利益面では、天候不順などにより野菜類の調達コストが上昇したが、主要な原材料のメリットで吸収するとともに、売上高の拡大に努めたことにより増加した。これにより7期連続の増収、6期連続の過去最高売上高の更新、3期連続の過去最高益を達成することができた。新中期経営計画では、企業理念である『食を通じて世の中に貢献する』の実践を改めて強く推進する。当社が持つ商品力、開発技術力、品質・サービスをお客様、市場、地域社会、環境に対して社会経済の価値として提供していくことで、企業価値を向上させて〝サラダNo.1企業〟として成長・発展し続ける」などと説明した。

商品開発の切り口については「単身世帯の増加や女性の社会進出などによる中食市場の拡大、人手不足による調理の簡便化に対するニーズ、健康志向など日々変化し、多様化する市場ニーズに応えられる商品が求められている。お客様のニーズや課題を細かく汲み取り、当社が長年培ってきた商品力やメニュー提案力、情報発信のノウハウを生かしながら、お客様が求める商品開発を行なう。〝和惣菜シリーズ〟の『和彩万菜』、すべて国産の野菜を使用した『ケンコーリファイン』、静岡富士山工場で生産する卵焼きなどのタマゴ加工品、低カロリー・低糖類・減塩を実現したノンオイルドレッシング『トリプルバランス』などのブランドシリーズについては、味と品質、特長、付加価値をお客様にご理解いただき、価値を見出して使っていただくことで、さらなる拡大・定着を図っていきたい」と述べた。

商品開発本部の矢野輝彦本部長は、7月17日に発売する2018秋冬新商品10品の特長などを紹介した。

この中で『チーズマヨソース』の特長は、①こだわりのダブルチーズ②絶妙な焼き加減を演出③抜群のハンドリング。日本人になじみのあるパルメザンチーズと、クリーミーでこくのあるクリームチーズを使用しており、焼成すると、こんがりとした適度な焦げ目がつき、食欲をそそる見た目に仕上がる。絞りやすい粘性で、線引きにも最適。色つきの三角袋を採用し、カット辺の混入防止にも配慮したほか、切り口の目安もつけた。メニュー例としては中食の総菜、外食などでのディップソース、ベーカリーメニューなどを挙げている。

『えびたまごフィリング』の特長は、①カットえびを使用②えびのうま味とたまごの風味③焼いた後も色鮮やかでジューシー。サイズのそろったかっとエビを使用することで、絞り出しやすくなっており、えびの風味とたまごの風味をバランスよく仕上げた。焼成しても焦げや表面の乾燥がなく、ジューシーな見栄えで食欲をそそる。メニュー例としてはパンメニュー、メインディッシュ、サラダ、お寿司の具材などを挙げている。

このほか、鮮やかな青色が特長の『ノンオイルドレッシングオーシャンブルー』、着色料不使用で鮮やかな赤紫色が目を引く『レッドキャベツとビーツのラペ』、食感が良い『極うま春雨』、うま味凝縮の「雲丹ひしお」を使用した『雲丹ひしおのトマトクリームマカロニ』、健康志向に配慮したノンオイルドレッシングシリーズ「トリプルバランス」の『ノンオイル海苔』『ノンオイル香味レモン』『ノンオイル赤じそ』を発売する。