業務用新製品を発表・試食 ツインパックCRなど キユーピー

凍結卵黄と凍結卵白をセットにした『ツインパックCR』

キユーピー㈱(長南収社長ー本社・東京都渋谷区)は7月24日、東京都渋谷区の本社で業務用新商品27アイテムの発表・試食会を開いた。

発売日は9月13日(一部商品を除く)を予定し、タマゴ関係では、殺菌済みの凍結卵白160グラムと凍結卵黄140グラムをセットにした『ツインパックCR』を新発売する。

卵白と卵黄を個別包装しており、カツ丼やオムそばなど、白と黄色のコントラストで魅力を訴求するメニューに向く。スーパーのバックヤードや総菜店などでの使いやすさを考え、卵白と卵黄を合わせて卵6個分(計300グラム、Sサイズ換算)の容量とした。賞味期間は冷凍で18か月。鍋やフライパン、スチームコンベクションオーブンなどで軽く加熱すれば、従来のツインパックシリーズよりもやわらかく仕上がるように工夫した。

発表会には同社フードサービス本部から白井利政本部長(執行役員)や山本英之開発部長らが出席。今年2月27日に現職に就いた白井本部長は、自身の座右の銘は『自然体』であり、本部長として①食を通じて笑顔を広げる②スタッフが達成感や満足感を得られる集団を構築する③キユーピーグループの企業価値をさらに向上させる――ことに取り組むと強調。

今年上期のタマゴ加工品・タマゴ素材の販売状況は、調味料、加工食品、サラダ・総菜の各カテゴリー以上に良いとし、「タマゴは病院からコンビニまで多種にわたる業態で好調。いままで殻付卵を割っていた外食と給食の現場では、人手不足や人件費などの面から加工品に少しずつ移っている」などと述べた。同期間に特に販売好調であった業態としてはベーカリーを挙げた。

白井本部長は同社が2011年に始めた『イースター』関連の販促についても触れ、当初ほとんどなかった認知度が現在は91.5%(名前をきいたことがある、を含む)まで伸長したとの調査結果を示し、「イースターは当社のタマゴ加工品とタマゴ素材の販売に確実につながっている。今期も外食や製菓・製パン、イベント市場に向けて色々な提案をしてきたが、その中でも(白く仕上がる凍結全卵)ピュアホワイトシリーズはこれまでにないタマゴの世界を築き上げられたと思う」などとした。

タルタルソースをリニューアル

キユーピーは8月16日の出荷分から『キユーピー・タルタルソース』を13年ぶりにリニューアルする。よりフライに合う〝フライ専用ソース〟として訴求しようと、卵の濃厚なコクを生かしつつも、ソースに含まれる野菜の量を増やして後味を軽やかにした。

税込みの参考小売価格は260グラム入りが345円、155グラム入りが225円、12グラム×10本が263円。賞味期間は7か月。全3品の年間販売目標(小売りベース)は17億円。

また同日から〝卵のゴロゴロ感〟と〝タマネギのシャキシャキ感〟が料理のおいしさを引き立てるタルタルソース『具だくさんタルタル』を新発売する。賞味期間は7か月。145グラム入りで265円。年間販売目標は3億円。