格納式ステンレスフレーム鶏糞コンベア ハイテム

ネズミ・鳥インフルエンザ対策とクリーンな鶏糞搬出

コンベアはローラ上を移動

格納パワーユニット(特許)

格納された状態

㈱ハイテム(安田勝彦社長―本社・岐阜県各務原市テクノプラザ2-10)は、これまで鶏舎からの鶏糞搬出に使用されてきた汎用コンベアを、鶏糞搬出に特化したコンベア「ステンレスフレーム鶏糞コンベア」に改良し、発売を開始した。主な改良点は次の通り。

①フレームに錆びやすい環境に強い304ステンレスを使用

②コンベアを支えるキャリアローラ、リターンローラを鉄からナイロン製に変更し、鶏糞のこびり付きを最小化

③スクレーパーを改良し、鶏糞を掻き落とす性能を向上

④乗り移り部で鶏糞の飛散を最小化するカバー、スカートを開発

さらに改良型コンベアを鶏舎に格納できるシステムを開発、このほど第1号を農場に納入した。

ネズミ、イタチなどの害獣は、野鳥の糞に触れて鳥インフルエンザウイルスを媒介する可能性があり、主に鶏糞搬出口と集卵用バーコン開口部から鶏舎に侵入するといわれている。

ハイテムは、バーコン開口部に対してはバーコンシャッターを開発し、多くの実績を有しているが、鶏糞搬出口に対してはこれまで実用的な方式がなかった。同社では今回開発した格納方式が、ネズミ、イタチなどの害獣の侵入を防ぎ、ネズミ対策(エサを食べられる問題など)とともに、小動物によるウイルスの媒介を防ぐことで鳥インフルエンザ対策にも貢献できることを期待している。