有機質肥料『+Coffee』に特別賞 四国ケージと縁の木

『+Coffee』のパッケージにはすべて生分解性樹脂を使用

畜産機器メーカーの四国ケージ㈱(愛媛県)が開発した鶏ふん由来の有機質肥料『+Coffee(プラスコーヒー)』に関わる取り組みがこのほど「ソーシャルプロダクツアワード2021」(主催=〈一社〉ソーシャルプロダクツ普及推進協会)で審査員特別賞を受賞した(代表受賞者は連携企業の㈱縁の木〈東京都〉)。

同アワードは、持続可能な社会を実現するための取り組みを表彰するもの。プラスコーヒーは鶏ふんやコーヒーかす、欠陥豆の資源化を目指すという理念に加え、商品化に際してのクラウドファンディングで多くの支持を集めたこと(2か月間で目標に対し135%の支援金)などが評価された。

肥料は農地だけでなく、マンションや団地のベランダ、住宅密集地での園芸などにも使いやすいよう、コーヒーを活性炭代わりに使う独自技術でニオイを徹底的に低減。従来の鶏ふん堆肥に比べ、臭気を約90%抑えている。

四国ケージの井川茂樹社長は「昨今の社会情勢もあり一気にとはいかないが、当社の肥料製造部門も本格販売に向けて着々と前進している」と話す。今回の受賞を記念し、大丸東京店や丸井錦糸町店の催事でも販売した。

商品の詳細などは合同会社liveRのホームページ(URL=https://www.liveR-llc.com)で紹介している。