最優秀賞に天野みどりさんの「丹波黒豆でチキンチリコンカルネ」 ミートデリカコンテスト2019

農林水産大臣賞の「丹波黒豆でチキンチリコンカルネ」

全国食肉事業協同組合連合会(略称・全肉連)は12月14日、東京都渋谷区の服部栄養専門学校で令和元年度・食肉総菜創作発表会「ミートデリカコンテスト2019」全国大会を開いた。

「ミートデリカコンテスト」は、全肉連が国産食肉(牛肉、豚肉、鶏肉)の普及活動の一環として2010年から実施しており、今回は応募総数2133点の中から書類審査、地区大会で選ばれた16歳から69歳までの男女29人の代表者が出場。大会当日は出展作品のおいしさや彩りなどの出来栄えと、実際に食肉専門店で販売される総菜(ミートデリカ)としての特性を5人の審査委員が総合的に評価し、最優秀賞を含む4点の優秀賞と、各審査委員が選ぶ5点の審査委員特別賞を決めた。今回は出場者の地元食材を生かした作品が数多く登場し、会場に彩り豊かな総菜が並んだ。

最優秀賞にあたる農林水産大臣賞に選ばれた兵庫県代表・天野みどりさん(主婦)の「丹波黒豆でチキンチリコンカルネ」は、国産鶏肉と黒豆のうまみ、野菜の甘味、各種スパイスの香りが絶妙に合わさり、食材の特長を生かした点や、ミートデリカとしての作りやすさなどが評価された。天野さんは「チリコンカンは総菜で見かけないので考案した。栄養価が高く、手軽に作れるようにレシピを簡単にした」とコメントした。

審査委員長を務めた江上料理学院の江上栄子学院長は「どの作品もおいしく、国産食肉やその他の食材の素材を生かした工夫がされ、参加者の皆さんはもとより、私たちも大変勉強になったと思う。審査では大会目的である『ミートデリカ』としての作りやすさが大事なポイント。料理をする時は目的を考えると、その目的に合ったアイデアがいろいろと出てくると思う」と総評を述べた。このほかの受賞作品は次の通り。

農林水産省生産局長賞=群馬県代表・松島杏奈さん「上州麦豚の肉巻きドック」

(独)農畜産業振興機構理事長賞=長崎県代表・貞住史華さん「トン(豚ひき肉)・トン(豚薄切り)拍子で金メダル」

全肉連会長賞=京都府代表・白井円香さん「肉巻きキムチチャーハン」

江上栄子賞=千葉県代表・山本康美さん「牛っ~といっパイゴロゴロボール」

高野知佳子賞=富山県代表・クレショリ可央梨さん「骨付き豚と根菜のほっこり吟醸酒粕煮込み」

西山京子賞=岐阜県代表・小島芹菜さん「米粉の梅チキン揚げ」

長岡美津恵賞=秋田県代表・植村菜那さん「青春のためいき」

楠みどり賞=宮崎県代表・島田優子さん「豚さんのハムコロッケ」