最優秀作品などを表彰 乾燥卵のスイーツ・ベーカリーシェフコンテスト

ベーカリー部門最優秀賞の『Meal of eggs』㊤と、スイーツ部門最優秀賞の『egg citrus』㊦

アメリカ家禽鶏卵輸出協会(天野いず美駐日代表)とアメリカン・エッグ・ボード(AEB)は9月18日、東京都港区の東京ガス業務用厨房ショールーム「厨BO!SHIODOME」で第4回「アメリカ乾燥卵スイーツ・ベーカリーシェフコンテスト」の表彰式を開いた。

全国の有名ホテルやスイーツショップ、ベーカリーから、米国産の乾燥全卵や卵黄を使った50以上の作品が集まり、菓子工房オークウッドの横田秀夫オーナーシェフ、ベーカリーコンサルタントの山﨑豊氏、スイーツジャーナリストの平岩理緒氏、ブレッドジャーナリストの清水美穂子氏、アメリカ大使館農産物貿易事務所のモーガン・パーキンス所長と天野代表が審査。

ベーカリー部門の最優秀賞には、東京都葛飾区のベーカリー「ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ」の小倉拓馬さんの『Meal of eggs』、スイーツ部門の最優秀賞には、ホテル日航姫路の建元麿さんの『egg citrus』が選ばれた。

小倉さんの作品は、天然酵母を使ったフランスパンの一種のパン・ド・カンパーニュに乾燥卵やドライフルーツを練り込み、ソフトなパンに仕上げたもの。山﨑氏によると、天然酵母と乾燥卵を合わせる発想は日本では特に珍しい上、酸度が高く卵や果物も入っているため消化や栄養価も良く、トーストしても通常のカンパーニュのように固くならないため、子どもから高齢者まで食べやすいパンに仕上がっているという。

建元氏は、最下層のサブレには乾燥卵を水で戻さず粉のまま使うことで、よりサクサクとした食感を表現。中層はチョコレートでコーティングしたオレンジブリュレ、さらに上にはライムのビスキュイを乗せるなど、柑橘系の果汁や果皮と乾燥卵を合わせることで、乾燥卵で出やすいとされる卵臭さを抑えた。

講評で横田氏は「乾燥卵のメリットの部分をどれだけ生かし、デメリットをレシピや材料の選択でどれだけ抑えることができたかが、最終的な順位の差になった」と評価。

山﨑氏は「乾燥卵は欠点もあるが、時短や衛生面のメリットに加え、素材としての様々な可能性を秘めている。今回は特にこれらの特徴を考えて作られた作品が多かった。今後も、私自身を含めて、乾燥卵の可能性をもっと勉強していきたい」と述べた。

ベーカリー部門の優秀賞はオールハーツ・カンパニー(名古屋市)の城所聡氏の『エンゼル』、特別賞はパン工房ボネロ(岐阜県恵那市)の中谷幸司氏の『sunshine egg』、スイーツ部門の優秀賞はインターコンチネンタル東京ベイ(東京都港区)唐沢珠美氏の『Poached egglass』、特別賞はホテル・ザ・マンハッタン(千葉市)の小林真一氏の『flower』に贈られた。