日本での認知度向上に手応え オランダのハッチテック社

日本国内向け販売エージェント契約を結んだハッチテック社のマーク・デ・ビッサー氏㊨と共和機械の友末琢磨社長㊧

オランダの国際的な孵卵機メーカー、ハッチテック社(HatchTech Global B.V.、ティーゼ・ミーターCEO―本社・オランダ、ユトレヒト近郊ヴィーネンダール)は、5月30日から6月1日まで名古屋市のポートメッセなごやで開かれた「国際養鶏養豚総合展(IPPS)2018」の共和機械㈱(友末琢磨社長―本社・岡山県津山市河面375)のブース内で、ハッチテック社の製品群を紹介した。

ハッチテック社は、独創的な特許技術と革新的な孵化関連システムを相次いで開発し、ヨーロッパやオーストラリアなどでシェアを伸ばしている。このほど共和機械と日本国内向けの販売エージェント契約を結んだ。

IPPSでは、ハッチャーやセッター内部の温度・湿度・CO2濃度を理想的な環境にコントロールする「マイクロクライマーテクノロジー」、孵化卵やひな周囲の気流を隅々まで均一にする「ラミナーエアフローテクノロジー」などの独自技術を駆使した孵卵機『マイクロクライマーシリーズ』のほか、孵化直後に水とエサを与えて強健な初生ひなの発育を促す『ハッチケア』、ひなの体温を理想的な温度に保つ保管庫『チックストレージルーム』などを紹介した。

ハッチテック社インターナショナルセールスマネージャーのマーク・デ・ビッサー氏は「IPPSに来たのは日本でのシェア拡大の機会を広げるためであり、たくさんの人が我々のブースを訪れて、ハッチテック社の製品群に興味を持っていただいたことは、とても良かった。

ハッチテック社の製品群は、ひな質に重点を置いて開発している。ひな質が良ければ、最終的にはお客様にお金が返ってくる。孵化直後のひなに早期給餌・給水を行なうことは、ひなの増体や内臓の発達、斃死率や飼料要求率の改善などにメリットがある。

ひなの保管庫への関心も高かった。弊社のチックストレージルームはすでにお使いの孵卵システムから独立したユニットとして既存の孵化場にも導入できるし、保管スペースや空調コストの削減に役立つはずである。

孵卵機については、小規模から大規模まで対応している。ハッチテック社の製品群に興味がある人には、直接お会いしてお話がしたいので、私もしくは共和機械に連絡してほしい」と話していた。