文科省が学校給食休止の損失補助へ

文部科学省は、3月10日に決定された政府の「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策―第2弾―」に基づき、令和元年度予備費で182億円の「学校臨時休業対策費補助金」を新たに創設し、保護者や学校給食事業者を支援する。

学校給食費返還等事業では、原則3月2日から春休みまでの臨時休業期間の学校給食費の保護者への返還、事業者への食材費の返還や食材のキャンセル費など、学校設置者が負担する費用を国が補助する。

補助の対象は、①学校設置者がキャンセルせずに事業者から購入した食材の経費と、その処分に要した経費(学校設置者が当該食材を転売できた場合は売上金額分を除く)②事業者に対してすでに発注済みの食材にかかる違約金など(事業者が当該食材を転売できた場合は売上金額分を除く)③その他返金などに要する経費(保護者に返金する際の銀行振込手数料など)。

補助の割合は、公立は4分の3が国庫補助、4分の1が地方負担(うち8割は特別交付税措置)。国立は10割補助。私立は4分の3が国庫補助(公立給食費平均額の4分の3が上限)。学校給食費を無償化している場合も対象になる。全国学校給食連合会を通じて手続きを進める。