採卵用めすは5.8%増、ブロイラー用は1.7%増 令和2年上半期ひなえ付け羽数

今年上半期のひなえ付け羽数(全国推定)は、採卵用めすが前年同期比5.8%増の5702万4000羽、ブロイラー用ひなが1.7%増の3億7214万7000羽となった。国内で生産された種鶏のえ付け羽数は、採卵用種鶏が2.5%増、ブロイラー用種鶏は6.5%減であった。

(一社)日本種鶏孵卵協会は7月31日、令和2年6月分の鶏ひなふ化羽数調査結果(レイヤー27場、ブロイラー63場が回答)を公表した。

調査協力孵化場から報告された採卵用めすの出荷羽数(え付け羽数も同じ)は前年同月に比べ12.8%増の889万5000羽、ブロイラー用ひなは4.4%増の5774万7000羽。

これを基に同協会が試算した採卵用めすの全国推定出荷羽数は前年同月比12.8%増の935万3000羽、ブロイラー用ひなは4.4%増の5979万7000羽。

地域別(報告羽数ベース)にみると、採卵用めすは近畿と四国を除いた各地域で増加。ブロイラー用ひなは関東・東山と近畿を除いた各地域で増加した。

この結果、本紙が試算した令和2年上半期(1~6月)累計の採卵用めすの全国推定出荷羽数は前年同期比5.8%増の5702万4000羽、ブロイラー用ひなは1.7%増の3億7214万7000羽になると見込まれる。

地域別(報告羽数ベース)にみると、採卵用めすは北海道3.4%増、東北3.3%増、北陸15.0%増、関東・東山9.5%増、東海3.3%減、近畿41.2%減、中国14.8%増、四国13.3%増、九州4.3%増、沖縄9.4%増。

ブロイラー用ひなは北海道14.9%増、東北0.8%増、北陸5.6%増、関東・東山3.3%増、東海1.8%増、近畿6.1%減、中国6.7%減、四国0.4%減、九州2.6%増、沖縄7.7%減。

県別にみると、採卵用めすは①岡山県(23.9%増)②群馬県(9.5%増)③福島県(58.6%増)④青森県(3.9%減)⑤鹿児島県(13.4%増)⑥千葉県(1.9%増)⑦茨城県(0.9%増)⑧新潟県(20.9%増)⑨愛知県(12.3%増)⑩広島県(11.5増)――の順。

ブロイラー用ひなは①宮崎県(5.6%増)②鹿児島県(1.0%増)③岩手県(1.5%減)④北海道(14.9%増)⑤青森県(1.3%減)⑥鳥取県(3.7%増)⑦熊本県(7.9%増)⑧長崎県(4.0%減)⑨佐賀県(0.8%増)⑩岡山県(14.5%減)――の順に多かった。

6月の採卵用種鶏の出荷羽数は前年同月比7.1%減の11万7000羽(うち種鶏めすは7.0%減の10万6000羽)、ブロイラー用種鶏は20.0%減の41万3000羽(うち種鶏めすは20.3%減の36万2000羽)。

この結果、本紙で試算した令和2年上半期累計の採卵用種鶏の出荷羽数は、前年同期比2.5%増の65万1000羽(うち種鶏めすは1.4%増の58万羽)、ブロイラー用種鶏は6.5%減の263万1000羽(うち種鶏めすは6.7%減の231万1000羽)となった。

ひなえ付け羽数の推移、令和2年上半期の県別え付け羽数