市場規模は10兆円台に 2018年版「惣菜白書」

(一社)日本惣菜協会(佐藤総一郎会長)は、中食・惣菜業界の国内市場をまとめた「2018年版惣菜白書」を5月23日に発刊した。

それによると、2017年の市場規模は、前年比2.2%増の10兆555億円となり、初めて10兆円の大台を突破した。これは、約40年前の市場規模約9000億円に比べると10倍以上に成長した。

業態別では、コンビニが全体の32.1%を占める3兆2289億円(前年比3.7%増)、専門店その他が29.0%の2兆9203億円(同0.6%増)、食品スーパーが26.1%の2兆6205億円(同3.1%増)、総合スーパーが9.2%の9212億円(同0.7%増)、百貨店が3.6%の3643億円(同0.8%減)。

カテゴリー別の構成比では、米飯類(おにぎり、寿司、べんとうなど)が49.6%で最も多いが、その割合は年々低下している。調理パン(サンドイッチなど)が4.7%、調理麺(調理済み焼きそば、うどん、そば、スパゲティーなど)が4.9%、一般総菜(和・洋・中華の惣菜、煮物、焼き物、炒め物、揚げ物、蒸し物、和え物、酢の物、サラダなど)が33.9%、2012年度から調査をはじめ、増加傾向が大きい袋物惣菜(容器包装後低温殺菌され、冷蔵で1か月程度の日持ちする調理済み放送食品で、ポテトサラダなどのサラダ、肉じゃが、鯖の味噌煮など)が6.8%。

購入地域別にみた購入頻度の高い総菜では、すべての地域で「コロッケ」が1位で、「鶏のから揚げ」は首都圏と北海道で2位、中京圏で3位、近畿圏で4位となっている。

また「恵方巻」を購入した割合は、首都圏が31.6%、近畿圏が48.3%、中京圏が38.5%、北海道が32.7%で、いずれの地域も50%以下であった。