国産鶏の改良や普及で協議 兵庫・岡崎牧場や各県担当者らが出席

全国から約100人が出席し、新技術や研究成果を報告

(独)家畜改良センター兵庫牧場(池内豊場長)は9月20、21の両日、兵庫県姫路市の西はりま地場産業センター(じばさんびる)で平成30年度「鶏改良推進中央協議会」と「地鶏・国産鶏種普及促進ネットワーク会議」を開き、各都道府県の畜産研究機関の100人が出席した。

20日の鶏改良推進中央協議会では、池内場長のあいさつに次いで、農林水産省生産局畜産部畜産振興課の赤松大暢課長補佐が「中央情勢」、岡崎牧場業務課の宮田透課長が「岡崎牧場における育種改良の現状と今後の方向」と「都道府県が実施する卵用鶏改良増殖の取り組み状況」、同課の山西真樹調査役が「地鶏等の組み合わせ検定(卵用および卵肉兼用タイプ)」、兵庫牧場業務課の榛澤章三課長が「兵庫牧場における育種改良の現状と今後の方向」、同課の堀田友美飼料機材係長が「都道府県が実施する肉用鶏改良増殖の取り組み状況」と「都道府県における調査試験実施状況(兵庫牧場)」、秋田県畜産試験場比内地鶏研究部の青谷大希研究員が「地鶏組み合わせ検定(肉用鶏)実績報告」について報告した。

東京農工大学大学院農学研究院の新村毅准教授が「鶏の行動とその改良の可能性について」の演題で講演し、宮崎県畜産試験場川南支場養鶏科の堀之内正次郎主任研究員が「肉用鶏育種開発分科会」、山梨県畜産酪農技術センター養鶏科の松下浩一主幹研究員が「肉用鶏特殊飼料分科会」の活動内容について報告した。

このうち赤松氏は、情勢報告の中で来年1月から肉用鶏を含めた農産物を対象に、万一の災害や価格下落などの際に収入減を補てんする「収入保険」が始まることを紹介した。

堀之内氏は、外国鶏とは異なる高い品質を確立するための〝食味〟と〝増体〟に注目した各都道府県の種鶏の選抜状況や各種事業などを説明した。

松下氏は、特殊飼料分科会は無薬飼育を研究する「特別飼育分科会」として始まり、2012年から飼料用米や未利用資源の活用も研究対象とするため現名称となったが、今後は飼料にこだわらず飼養管理を含めた肉用鶏の研究を対象とするため、来年度から「飼養管理分科会」とすることなどを説明した。