名称変更の政省令改正了承 家畜伝染病と届出伝染病

食品安全委員会は5月19日、東京都港区の同委員会大会議室で第781回食品安全委員会を開き、家畜伝染病予防法施行令などの一部改正や、食鳥処理の事業の規制および食鳥検査に関する法律施行規則の一部改正などを審議。農水省の食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会も5月22日、Eメールなどを使った書面持ち回り方式で第71回家きん疾病小委員会を開き、家畜伝染病および届出伝染病の名称変更のための政省令改正について了承した。

いずれも家畜伝染病予防法の一部改正により、同法に示されている家畜伝染病や届出伝染病の一部の名称が変更されるため、関連する政省令や食鳥処理関連の規則などに示されている各疾病の名称も変更する必要があることから審議したもの。6月1日に家畜衛生部会も答申した。パブリックコメント、厚生労働大臣の意見を得ており、6月中下旬をめどに改正する。

主な変更理由は、漢字の適正化や、OIEなどでの一般的な名称との乖離を正すため、ウイルス以外の病原体による疾病は「病原体名+症」と表現することが適切なためなど。変更される各疾病のうち、家きん関係の旧名称と新名称は次の通り。

【家畜伝染病】
結核病(旧名称) → 結核(新名称)
ニューカツスル病 → ニューカッスル病(現代語化〈促音を小さく〉したもの)
家きんサルモネラ感染症 → 家きんサルモネラ症

【届出伝染病】
トキソプラズマ病 → トキソプラズマ症
伝染性気管支炎 → 鶏伝染性気管支炎
伝染性喉頭気管炎 → 鶏伝染性喉頭気管炎
鶏結核病 → 鳥結核
鶏マイコプラズマ病 → 鳥マイコプラズマ症
ロイコチトゾーン病 → ロイコチトゾーン症
あひる肝炎 → あひるウイルス性肝炎