作付面積は過去最大の11.6万ヘクタール 令和3年産飼料用米

農林水産省は10月12日、令和3年産の水田における作付状況(9月15日現在、速報値)を公表した。コロナ禍で業務用を中心に米の需要量が減少しているため、主食用米の作付面積が前年実績から6万3000ヘクタール減少する一方、戦略作物等への転作が進み、飼料用米、加工用米、米粉用米、麦等の作付面積が増加した。

飼料用米の作付面積は前年実績より4万4861ヘクタール増の11万5744ヘクタールで、平成29年産の約9万2000ヘクタールを上回り、過去最大となった。

都道府県別にみると、作付面積が最も多いのは栃木県の1万2482ヘクタール(前年実績比4141ヘクタール増)、次いで茨城県の1万1760ヘクタール(同3874ヘクタール増)、福島県の1万38ヘクタール(同5105ヘクタール増)、千葉県の8190ヘクタール(同4368ヘクタール増)の順。作付面積は41道府県で増加し、神奈川県と和歌山県は増減なし、山梨県と大阪府は各1ヘクタール減少した。東京都と沖縄県は作付けがなかった。

令和3年産飼料用米の作付面積