伊藤ハムの春の家庭用新商品 チキン商品も続々

『国産鶏肉使用 糖質0サラダチキン3連』は3月中旬に発売予定

『とろ~りチーズ国産鶏チキンカツ』(右下)など、レンジで温めるだけの加工品を多数発売

伊藤ハム㈱(柴山育朗社長―本社・兵庫県西宮市)は1月30日、家庭用の新商品説明会を東京都目黒区のアルト伊藤ビルで開き、ハム・ソーセージ、サラダチキン、ハンバーグ、ピザ、大豆ミート関連、麺類、チーズなど、年明けから順次発売している加工品を紹介した。

米田雅行常務は昨年の販売状況を振り返り、「主力のアルトバイエルンや朝のフレッシュ、ポークビッツ、チーズインシリーズなどは順調にシェアが伸び、常温の調理済み食品についても、災害が頻発する中でニーズがどんどん伸びている。サラダチキンは何とか昨年以上の伸長を果たせたが、市場拡大から約3年が経ち、スライス品の人気の高まりや、包装形態の変化など売り方も変わってきている。家庭用商品全体では、おおむね計画通りの成果を出せた」と報告。今年は国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)を意識した新商品や、リニューアルなどにも取り組みたいとした。

国産鶏肉を使用した新商品は、『スマートレンジ とろ~りチーズ国産鶏チキンカツ170グラム』(税別298円)、『国産鶏肉使用 糖質0サラダチキン3連』(同、発売時期は3月中旬)、『国産鶏肉使用チキンナゲット500グラム』(598円)、『サクッ!チキやみつきスパイシーフライドチキン』(322円)、『同やみつきチキンフィレ』(343円)、『肉団子の甘酢あん』(198円)など。卵の利用につながる商品では『ふんわり肉卵あんかけ』(358円)がある。

商品説明に当たった春名公喜執行役員は、サラダチキンについて「市場は踊り場に入っている。食べ方の調査では、当初は100グラム程度のサラダチキンを食べ切るという食シーンが多かったが、今では料理の具材として使われたり、多様な用途がある。これまでは各社が様々なフレーバー(味)で競争したが、今後は生活者のニーズにさらに対応したい。3連パックの市場が伸び続けているのは、1袋につき小容量で、料理への使い勝手が良いためかと思う。国産鶏を使用することで、さらに出荷率を高めていきたい」などと述べた。

また、大豆ミートを使った『まるでお肉』シリーズにも触れ「当社ではヴィーガンやベジタリアンを狙うのではなく、お肉は食べるが回数を食べるのはちゅうちょする人や、たまには肉以外でたんぱく質を摂りたいという人に〝第3のたんぱく質〟として提案したい」とした。