乳酸菌混合飼料『飼料用ラクリスー10』を本格販売 三菱ケミカル

家畜の健康をサポート

三菱ケミカル㈱(本社・東京都千代田区)は、今年度から乳酸菌混合飼料『飼料用ラクリス―10』の販売を強化していく。

『飼料用ラクリス―10』に配合されている〝有胞子性乳酸菌〟は、1949(昭和24)年に山梨大学の中山大樹博士が緑麦芽から分離した胞子を形成する乳酸菌。一般的な乳酸菌に比べて芽胞を有することから、①高温や強酸などの厳しい環境下での安定性が高い②胃酸で死滅せず、生きたまま腸管へ到達し、腸管内で発芽する。また、乳酸発酵による乳酸の生成能力が優れている――ため、三菱ケミカルグループでは「ラクリス―S」と名付けて製剤化し、長年にわたって健康食品や菓子、パン、粉末飲料などの食品用として利用されてきた。

これらの特長を持つ有胞子性乳酸菌は、夏場に高温にさらされる飼料タンクや、強い酸性となる家畜の胃の中でも生き抜くことができ、畜産現場にも適していることから『飼料用ラクリス―10』の販売を強化する。

推奨添加量は、鶏では飼料1トン当たり0.001~0.05%。腸内でビフィズス菌や酪酸菌などの有用菌を増やす一方、クロストリジウムなどの有害菌を減らし、乳酸菌が腸内で産生する乳酸が免疫に関与して、家畜の健康をサポートすることが期待できる。

問い合わせは同社ライフソリューションセクター・フードソリューションユニット(電03-6748-7425、F03-6685-4729)へ。