中食の市場規模、10年連続で拡大 20年版「惣菜白書」

から揚げは安定の人気

(一社)日本惣菜協会(平井浩一郎会長)が6月1日に発刊した「2020年版惣菜白書」によると、市販の弁当や総菜など『中食』の市場規模は10年連続で拡大し、2019年には前年比0.7%増(682億円増)の10兆3200億円に達した。

調理冷凍食品やレトルト食品、事業所向け給食などを除いた数値。各調査結果は企業100社・6万8033店舗と、20~60歳代の女性消費者5210人の回答をまとめたもの。

業態別の市場規模は、コンビニが全体の32.6%を占める3兆3632億円(前年比1.7%増)、総菜専門店などが28.1%の2兆8961億円(2.0%減)、食品スーパーが26.6%の2兆7406億円(2.2%増)、総合スーパーが9.3%の9639億円(1.7%増)、百貨店が3.4%の3560億円(1.0%減)で、コンビニと両スーパーがシェアを高めた。

カテゴリー別構成比では、おにぎり、寿司、弁当などの米飯類が45.7%(前年比1.0%減)、和・洋・中華などの一般総菜が34.5%(2.9%減)で多いが、両カテゴリーの割合は年々低下。対してポテトサラダや肉じゃがなどの袋物総菜は7.9%(11.8%増)、調理麺は6.7%(17.5%増)、調理パンは5.4%(6.6%増)と増加している。

首都圏の消費者が、最近半年間に3回以上購入した割合が最も高い品目は弁当(52.6%)、おにぎり(51.0%)、コロッケ(41.4%)、鶏のから揚げ(40.4%)、サンドイッチ(39.8%)の順。

スーパーで購入頻度の高い総菜は、調査した首都圏、近畿圏、中国・四国圏、北陸圏のすべてでコロッケが1位。鶏のから揚げは中国・四国圏と北陸圏で2位、首都圏と近畿圏で3位。

総菜の月平均購入金額は各エリアとも2000円未満が半数を占めるが、首都圏は他のエリアに比べて金額が高い。各エリアとも、購入時の単価の目安は200~300円未満が最も多く、4割前後を占めている。

購入時の選択基準は、おいしさが71.8%で最多。次いで価格59.5%、メニュー51.7%、消費期限32.0%、栄養バランス30.7%。同協会では「各エリアとも価格よりおいしさを重視する傾向が続いている」とコメントしている。

このほか具材に卵が使用されることが多く、鶏肉が入る場合もある「恵方巻き」については、購入した割合が高い順に近畿圏47.0%、中国・四国圏43.9%、北陸圏33.2%、首都圏30.7%。

すべての調査結果が載る「2020年版惣菜白書」は、同会で購入できる。