種鶏導入計画 ブロイラーひなは不足気味

全国のブロイラー孵卵場53社(場)から集計した令和3年(1~12月)の種鶏導入計画羽数は477万3135羽で、前年実績(479万7604羽)に比べ0.5%減、年度(3年4月~4年3月)は477万3479羽で、前年度実績(481万3968羽)に比べ0.8%減少する計画。

地域別では、東日本(北海道から関西まで)は年次ベースが181万8105羽で0.3%増、年度ベースが178万5032羽で3.3%減。中四国は年次ベースが58万8115羽で2.1%減、年度ベースが60万75羽で6.2%増。九州は年次ベースが236万6915羽で0.7%減、年度ベースが238万8372羽で0.6%減の見込みとなっている。

導入調査のカバー率などを基に推計した全国の種鶏導入羽数は、年次ベースが481万3000羽で前年(481万2000羽)とほぼ同数の導入が見込まれ、年度ベースでは482万2000羽で前年度(482万9000羽)に比べ0.1%減の見込みとなっている。

羽色別の種鶏導入計画(年次ベース)は、白色羽系は0.8%減の463万5205羽、有色羽系は5.8%増の8万2290羽、地鶏系は16.7%増の5万5640羽で、全体の構成割合(年次ベース)は、白色羽系97.1%、有色羽系1.7%、地鶏系1.2%で、白色羽系が大半を占める。

近年の種鶏のひな生産能力が著しく向上していることと、種卵採取期間を実態に合わせるため、令和2年6月調査から新基準・生産能力試算指標を適用。2020年6月発表の日本チャンキー協会実績調査や、2016年発行のチャンキー種鶏成績目標などを参考に、種卵採取開始183日齢、採取期間259日(183~441日齢)、種鶏1羽当たりひな生産(CHC)158.36羽を基に試算したブロイラーひなの生産能力は、年次ベースが7億6478万6000羽で前年比1.5%減、年度ベースが7億6388万1000羽で前年度比1.5%減となる。

令和3年6月以降のコマーシャルひなえ付け羽数を前年比1.5%増と仮定すると、年次ベースが7億7464万4000羽(1.2%増)、年度ベースが7億7746万5000羽(1.6%増)となり、、年次ベースで985万8000羽、年度ベースで1358万4000羽の不足が見込まれる。

令和3年 ブロイラー種鶏導入と素ひな生産能力