シリーズ 未来を拓く養鶏家!!① 埼玉の田中農場

手をかけている堆肥のスプレッダーを操縦する田中拓也さん

「いつか来る」と言われた厳しい経営環境のただ中においても、懸命に生き残りを図り、輝きを放っている養鶏家がいる。明るい未来に向けて、力強く歩を進める姿を追った。

今回訪問したのは埼玉県深谷市、㈱田中農場(田中稔社長)の田中拓也さん。田中社長の娘さんの絵美さんと結婚して、8年前に同農場に入った。ミシュランの星付き店にも認められる、癖のない「本当においしい」高付加価値卵『宝玉卵(ほうぎょくらん)』を武器に、日々パワフルに経営の舵を取る。現在34歳で、もうすぐ4人目の子どもが産まれる予定。保育園の後援会会長にもなり、忙しい日々だ。

飼養羽数は、白玉鶏のジュリア約10万羽と、『宝玉卵』を産む純国産鶏もみじ約1万羽。

火曜日の配送は現在も自ら担当。値段は10個500円以上だが、ほぼ毎日完売

すべて初生から育雛する。清掃を徹底し、臭気を抑えたクリーンな鶏舎で、田中稔社長がこだわってきた、魚粉を使わずに地養素をたっぷり配合した飼料を与えることで、理念とする「雑味がない=おいしい」卵を生産している。

(詳しくは本紙をお読みください)