オランダ・ビスコン社と販売エージェント契約 共和機械

孵化場向け自動化機器

セッタートレーを自動的に移し替えるビスコン社の装置

共和機械㈱(友末琢磨社長―本社・岡山県津山市河面375)は1月17日、オランダのビスコンハッチェリーオートメーション社(Viscon Hatchery Automation B.V. レネ・デ・ヴォスCEO、本社・南ホラント州ス=グラーヴェンデール)と、日本国内向けの販売エージェント契約を締結したと発表した。

ビスコン社は、主にレイヤーやブロイラーの孵化場向けに、種卵やひなの取り扱いの省人化や自動化につながる装置を開発・製造している企業。様々な孵化場の作業形態や規模に合わせて、工程の部分的な自動化から完全自動化まで、ユーザーのニーズに沿ったオートメーション化を実現する。このほかに野菜や果物の生産・包装施設の自動化機器なども手がけている。

同社の製品は国際的に高い評価を得ており、現在は世界70か国以上で使用されている。

卵内心音を高い精度で自動検出する装置

孵化場向けの製品では、主に①種卵取り扱い(セッタートレーへの収容や、セッタートロリーへのローディング)②移卵(セッタートロリーからの取り出し、孵化中止卵の検卵、卵内ワクチン接種、ハッチャーバスケットへの移卵や積み上げ)③ひな取り出し・鑑別ライン(ハッチャーバスケットからの取り出し、鑑別、ワクチン接種、計数やチックボックスへの収容)④什器の洗浄(孵卵用のトレーやバスケット、トロリーなどの洗浄)――などに伴う各種作業が自動化できるとのこと。

ビスコン社との販売エージェント契約の締結について、共和機械は「昨年よりハッチテック社の販売エージェントとして、同社の孵卵機や関連システムを日本国内向けに紹介させていただいているが、このたびのビスコン社との事業提携により、孵化場向けの設備を総合的に提案できる体制となった。今後も国内の養鶏産業を支援するソリューションを積極的に展開していく」とコメントしている。