オムレツの会が「オムレツの日」を祝うイベント

認知度アップ目指し士気高める

北野会長(左から4人目)と、コンテスト参加者の皆さん。オムレツの日を前に士気を高めた

卵や調味料、食品、飼料などの27社・団体でつくるオムレツの会(会長=北野英明丸紅エッグ㈱社長)は5月31日、東京都中央区の日本橋たいめいけんでオムレツの日を祝う会を開き、会員や関係者ら約40人が参加した。

同会は8年前に6月2日を『オムレツの日』、6月を『オムレツ月間』に制定し、そのおいしさや、調理の手軽さなどを消費者や卵の実需者らにアピールしてきた。今年4月から6月末までは会員企業の卵にオムレツの日をPRするインパックラベルを封入して、アンケート回答者に抽選でたまごギフト券を贈るキャンペーンも展開している。

祝う会の冒頭、小川伸介副会長(ゴールドエッグ㈱社長)はキャンペーンの反響に手ごたえを感じているとし、「5月29日時点で1万2件もの応募があり、最終的には約4万件まで伸びると予想される。今回の取り組みは、卵の消費拡大のためにも非常に大事なこと。本日ご参加の皆様には、一層の協力をお願いしたい」と呼びかけた。

北野英明会長(丸紅エッグ㈱社長)の音頭で、全員が同会の活動方針をまとめた『オムレツの会憲章』を読み上げ、(一社)日本卵業協会の庄司幸男専務理事が「皆さんにはオムレツのおいしさや、作る楽しさを周りの人に話してほしい。そうすることで卵の消費を少しでも多くしたい」と話して乾杯の発声。

会員はたいめいけんの三代目・茂出木浩司オーナーシェフや若手シェフらからオムレツ作りのコツを学び、その出来栄えを競う『オムレツコンテスト』に参加。今年は前回優勝者の庄司専務理事、(一社)日本養鶏協会の淺木仁志専務理事、JA全農たまご㈱経営企画本部経営企画部の牧野伸一次長、同部経営企画課の川口真平課長、フュージョン㈱の赤木八寿夫社長、㈱小北商店の小北真之介取締役、㈱藤橋商店の藤橋拓志社長、楽天㈱広告営業部の太田悠貴氏が料理の腕を競った。

それぞれが卵3個分を強火にかけた力作を完成させ、茂出木シェフらが採点。同氏が「完璧な焼き上がり」と評した藤橋社長のオムレツが優勝、川口課長が準優勝に。藤橋社長は「私は姫路城の前で卵かけご飯の店を営んでいる。オムレツもオムライスも焼いていないが、厚焼き卵は焼けるので、その成果が出たかと思う。一番ラッキーだったのはシェフが横にいてくれたこと。本当に心の励みになった。これから力強く生きていけると思います!」と喜びを語った。

続いてオムレツの会から、オムレツ・オムライスの食文化の発展に貢献してきた茂出木シェフに感謝状と花束贈呈のサプライズが。北野会長は中締めのあいさつで「当会は2011年12月に発足し、祝う会は今年で8回目。このうち直近の5回はすべて日本橋たいめいけんで実施している。茂出木シェフはオムレツの日(6月2日)が誕生日という縁もあるため、今後もここで開きたい。会員の皆様にはオムレツの日の普及のためにお世話になり感謝している。ますます認知度が上がるようにしていきたい」と話し、一本締めで散会した。