アート、レシピ部門でグランプリ表彰 第21回ハッピーイースター卵あそびコンテスト

イセ文化財団とハッピーイースター卵あそびコンテスト実行委員会(伊勢彦信代表―東京都千代田区)は8月17日、東京都千代田区の東京交通会館・グリーンルームで「第21回ハッピーイースター卵あそびコンテスト」表彰式を開いた。

同コンテストは、文部科学省や東京都、NHK、(公社)全国学校栄養士協議会、イセ食品㈱など17の団体や企業の後援・協力・協賛を得て、卵の殻を素材とした工作や、卵の殻に描いた絵などのアート作品と、卵料理レシピを募集し、優秀作品を表彰するもの。

文部科学大臣賞(アートの部、中・高生の部)を受賞した溝口志歩さんの「幸せな夜を楽しむ卵虫達」

卵の殻を利用したアート部門(小学生、中・高校生、団体の部)に177作品、レシピ部門(学生・成人の部)に113作品の合計290作品の応募があり、アート部門の小学生の部は溝口貴子(みぞくち・きこ)さんの「氷の精に守られる卵 アザラシの赤ちゃん達」、中・高生の部は溝口志歩(みぞくち・しほ)さんの「幸せな夜を楽しむ卵虫達」、卵料理レシピ部門では下曽小川丈(しもそこがわ・じょう)さんの「おばあちゃん家のとろとろ肉巻き卵」がグランプリ(文部科学大臣賞)を受賞。

このほか、各部門で準グランプリ賞、イセ文化財団賞、優秀賞、団体賞、後援・協賛・協力各企業からの特別賞などが贈呈され、合計40作品が表彰された。

表彰式であいさつした実行委員長の伊勢彦信イセ食品会長は、一昨年までアメリカのイセ文化基金を通じた油絵の創作支援活動を振り返り、「米国人や中国人の若い作家が多く参加し、圧倒的な存在感を示していたが、日本人の作品は少なく、おとなしい印象だった」とする一方、世界の工芸作品の分野では「日本人が多くの立派な作品を作っている。卵あそびコンテストの作品をみると、日本的な工芸技術を引き継いでおられると感じた」とし、「受賞者の皆さんは今後、日本人らしい工芸品を作っていただけるよう期待している」と称えた。

後援・協賛・協力した団体・企業を代表して長島美保子実行副委員長(〈公社〉全国学校栄養士協議会会長)があいさつし、審査委員長の田保橋淳多摩美術大学名誉教授が「卵は完全栄養食品で、造形的にも神様が作った優れもの。卵あそびコンテストを通じて良いものを作ろうと努力し、創造力を働かせ、神様の仕業に対してチャレンジしたことは大変勉強になったことと思う」などと講評を述べた。また、卵大使に任命された丸山和也前参院議員(丸山総合法律事務所・弁護士)がコンテスト受賞者を祝福。イセ文化財団の大貫康雄理事(元NHKヨーロッパ総局長)が謝辞を述べた。