にぎわうVIVアジア展 日本企業も多数出展

世界から約1250社

アジア最大級の畜産展示会「VIVアジア展」が3月13日から15日まで、タイ・バンコクのバンコク国際貿易展示場(BITEC)で開催され、世界100か国以上の畜産関係者が来場した。展示面積は、BITECの全ホールを使用したため、前回より3割増の約3万平方メートルに。育種から飼料製造設備、動薬・添加物、孵化、飼養管理、製品加工、輸送、包装技術・資材まで、畜産に関連する約1250社・団体が世界60か国から出展した。

主催者のVNUエキシビション社によると、同展は今回で33回目。「From Feed to Food(飼料から食品まで)」を展示会のコンセプトに掲げてから16回目になるとのことで、今回も「食品工学(Food Engineering)」をテーマにした展示スペースを新設するなど、より川下の産業分野にかかわる企業の出展に注力した。

奥行きが500メートルを超える展示場で、各企業・団体のブースは畜種や分野がおおむね共通する企業が1つのエリアに集まるように配置され、ベルギー、フランス、韓国、タイ、米国、日本、カナダ、中国、スペインの10か国については国別のパビリオンが設けられた。

セミナールームでは、各企業のプレゼンテーションが多数実施されたほか、初期栄養や疾病管理などをテーマにしたセミナー、飼料関係の国際会議なども、VIVアジア展の前後に展示会場だけでなくバンコク市内のホテルなどでも開かれた。各国からの来場者の親睦を図る交流イベントなども、多数の出展企業が催した。

日本からも、過去最多の企業が出展。㈱ピィアイシィ・バイオ、㈱ハイテム、㈱晃伸製機、㈱ナベル、共和機械㈱、㈱栗原製作所、共立製薬㈱、㈱微生物化学研究所(京都微研)、日生研㈱、住友化学㈱、日本ニュートリション㈱、㈱前川製作所、富士平工業㈱、三洋貿易㈱、アサヒカルピスウェルネス㈱などが、日本の高い品質や技術を備えた各種製品や技術を、アジアをはじめ世界の畜産関係者に紹介した。