くん製卵作れる贈答箱『手提げ燻製BOX』発売 大石産業

燻製BOX㊧の上段にゆで卵などの具材を置き、下段のスモークウッドでいぶす

遊び心のある贈答箱はいかが――。包装資材メーカーの大石産業㈱(大久保則夫社長―本社・福岡県北九州市)は今秋から、くん製器としても使える鶏卵用手提げ箱『手提げ燻製BOX』を新発売した。

鶏卵生産者と直売所に向けた段ボール製の手提げ箱で、10個用パックが2つ入る大きさ。くん製器として使うには簡単な手順に沿って変形させ、中にアルミホイルと市販のスモークウッド(くん煙材)を置き、ゆで卵やチーズ、ソーセージなどの具材を入れて着火する。30分~1時間半で香ばしいくん製品に仕上がるという。

同社の技術開発部が、キャンプやバーベキューなど野外レジャー人気に目を付けて製品化したもの。九州では今夏から先行販売しており、(公社)日本包装技術協会による日本パッケージングコンテスト2018では『輸送包装部門賞』を受賞した。

東京支店の上野正司営業担当は「くん製器に変わるのが最大の特徴だが、当社としては、生産者の皆様が贈答箱を通じて卵の販売価格を上げられることも大事。消費者が直売所を訪れたとき、ワクワクするような売り場づくりに役立てれば」と話す。

各地で開かれている卵の消費拡大イベントや、親子参加型の催しなどでの調理実演も企画している。『手提げ燻製BOX』の製造は福岡県の同社直方工場が担う。

問い合わせは大石産業のホームページまたは各支店(東日本・東京・関西・北九州・九州)へ。