『TAMAGO COCCO』新装開店 JA全農たまご

色とりどりの〝たまごスイーツ〟で魅せる

歩道から店内が良く見える

JA全農たまご㈱(小島勝社長―本社・東京都千代田区)は4月11日、直営のスイーツショップ『TAMAGO COCCO』を東京都新宿区市谷薬王寺町52-5にオープンした。立地は都営新宿線の曙橋駅から徒歩6分、大江戸線牛込柳町駅からは5分の外苑東通り沿い。

昨年10月19日まで、同区中落合で2年2か月にわたり営業した店舗を移転し、店名をすべて英語表記にして新装開店したもの。引き続き同社のブランド卵『しんたまご』などを使った様々な洋菓子を調理・販売する。

店舗コンセプトは「目新しい驚きと、なじみのある安心を」。テイクアウト専門で、大きく変わったのは、商品一つひとつの色味に気を配り、目にもおいしいスイーツ作りを強く意識していること。

新鮮な卵とフルーツで作るエクレア

売り場には、国産原料にこだわった林檎キャラメルエクレア(税込み540円)、苺エクレア(562円)、レモンチーズエクレア(同)、抹茶エクレア(540円)など色とりどりの〝たまごスイーツ〟がずらり。フルーツを乗せて焼く各種のエッグタルト(216円)や、ティラミス(454円)、ミルフィーユ(540円)、パーティー需要に応えるフルーツシフォンホール(2700円)など、どれも写真映えする印象。日持ちのする菓子ではマドレーヌやフィナンシェ、パウンドケーキなどが1個200円台。4月下旬からはプリン(324円)も販売開始する。

クールだが居心地の良い卵のラボ(研究所)を意識した店舗には次々と人が訪れ、シェフパティシエの岩村周平氏は上々の滑り出しを維持したいと強調。管理責任者を務める同社経営企画部の影山智次長は「店舗の前を通った人が、ショーケース内の色味豊かな洋菓子に魅せられて立ち寄ってくれるのが理想」と話す。

レジ奥の厨房設備と調理風景

店内には卵の栄養価の高さや魅力が書かれた冊子をさりげなく配置。顧客側から見えるレジの表示部には、卵の良さをPRするメッセージを流し続けている。店舗面積約119平方メートルのうち、売り場は約20平方メートル。キッチンや原料庫が広く、製造力に優れた焼成機も設備導入しているため、仮に2店舗、3店舗と出店することになると、ここからマドレーヌなどの焼き菓子を出荷できる。

影山次長は「新鮮な卵と、良質な原料にこだわったスイーツを通して、たまごの素晴らしさをお客様にお届けしたい。初日は店内に入りきれない人で行列ができ、午後6時には売り切れて閉店せざるを得なかった。JA全農たまごにとって、TAMAGO COCCOは一般のお客様との唯一のコンタクトポイント(接点)。販売だけでなく交流も重視し、卵は摂取制限するものではなく、どんどん食べるべきものと伝えていきたい」とコメントしている。

6月からは店舗前を通る路線バスに、音声による車内広告を出す予定もあるとのこと。目標の客単価は1500~2000円、1日の売上高では10万円以上。店舗の営業時間は11時から19時まで(水曜定休だが変更の場合もあり)。電話03-6273-0401