「上州地鶏」のすき焼きセット クリチクが販売

中島育雛センターと新井養鶏が肥育し、クリチクが加工・販売する『上州地鶏すき焼きセット』

食鳥業界がおすすめの食べ方として普及に取り組む「鶏すき焼き」。これを上州地鶏で味わってもらおうというギフトセットが「食の魅力発見商談会」(本紙6月25日号既報)に出品された。

有色羽装の上州地鶏は、群馬県畜産試験場(砂長伸司場長)が開発し、2015年に交配鶏種などを一新したシャモ系地鶏。『上州地鶏すき焼きセット』の販売者は伊勢崎市の成鶏処理大手で、上州地鶏の処理・加工も行なう㈱クリチク(栗原博文社長)。

同セットの販売は16年からだが、昨秋、日本テレビの「満天☆青空レストラン」で特集されてからは問い合わせが増え、現在は堅調な販売状況とのこと。内容はもも肉、むね肉、つくね各150グラムずつに鶏油とタレが付く。販売価格は3500円前後。ネット通販やカタログギフトのほか、企業の株主優待品としても使われているという。

ここに好みの野菜、白滝、豆腐などを入れ、溶き卵にくぐらせて食べるのもおすすめ

上州地鶏は県内の委託2農場(中島育雛センター、㈲新井養鶏)が約115日かけて肥育。鶏の健康への効果を期待し、梅酢や桑の葉の粉末も給与する。

クリチク営業部の金子哲也課長代理は、上州地鶏のすき焼きについて「シャモの血を引く地鶏肉と、鶏油を使っていることがポイント。うま味が濃いため、すき焼きのタレで煮込んでも存在感がなくならない。肉に卵をからめて、醤油ベースの上州の味を楽しんでほしい」と話していた。