「ニワトリの動物学〔第2版〕」を発刊 東京大学出版会

(一財)東京大学出版会(東京都目黒区)は、このほどアニマルサイエンス⑤「ニワトリの動物学〔第2版〕」【写真】を発刊した。著者は岡本新氏(鹿児島大学農学部教授)、編者は林良博氏(国立科学博物館館長・東京大学名誉教授)、佐藤英明氏(東北大学名誉教授)、眞鍋昇氏(大阪国際大学学長補佐教授・東京大学名誉教授)。

アニマルサイエンスシリーズはウマ、ウシ、イヌ、ブタ、ニワトリの5つの動物について、それぞれの著者が研究者としての専門分野の視点を生かしながら、対象動物の様々なテーマについて、最新の研究成果を踏まえてバランス良く記述している。「ニワトリの動物学」の初版から約20年が経過したことから、この間の研究動向を踏まえて改訂した。

第1章「誇り高き小さな勇者―ヒトとニワトリのかかわり」では鳥類としての素顔、祖先との絆、ヒトとのつながり。第2章「飛翔のあかしと子孫のための戦略―ニワトリの形態と繁殖」では鳥らしさや軽さの追求、雄・雌の役割、卵に秘められた業。第3章「時の流れを遡る―ニワトリの成立」ではニワトリの形態や血液、DNAからの情報。第4章「仕組まれたプログラム―家畜としてのニワトリ」では育種改良により作出された卵用鶏と肉用鶏の実力。第5章「これからのニワトリ学」ではニワトリ研究の未来。補章「最近のニワトリ学の動向」ではニワトリゲノム、DNA多型、QTL解析、ゲノム選抜、ゲノム編集、ニワトリとゲノム編集などについて紹介している。

A5判・横組み・208ページで、定価は3800円+消費税。問い合わせは東京大学出版会(電03-6407-1069、F03-6407-1991、
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